箱根駅伝の繰り上げスタートのルール解説!時間は?失格になるの? |
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箱根駅伝の繰り上げスタートのルール解説!時間は?失格になるの?


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箱根駅伝繰り上げスタート

箱根駅伝は日本のお正月の風物詩ということで家族や親戚の集まりでみんなでテレビ中継を見ているなんてことがよくありますよね。

好きな人にとっては「箱根駅伝を見ないと年が明けた気がしない!」という一大イベント。

でも、初めて見る人にとっては箱根駅伝は意外とわかりにくいルールも多いんですよね。

中でもわかりにくいルールの1つが繰り上げスタート。

レース展開に大きく関わるルールだけど、初心者にはすごくわかりにくいんですよ。

そこで今回は箱根駅伝の繰上げスタートのルールについて解説しますね。

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箱根駅伝の繰上げスタートとは?

箱根駅伝の繰り上げスタートは2つある

復路6区の一斉スタート

箱根駅伝の繰り上げスタートの1つ目は復路の芦ノ湖での一斉スタートです。

繰り上げスタートになるチームは1日目の往路の結果によって決まります。

箱根駅伝では往路でついたタイム差をそのまま復路に引き継ぎます。

そのため、6区のスタートでは上位の選手は前日ゴールした順番に時間差をつけて芦ノ湖を出発します。

でも、それができるのはトップの選手との時間差が10分以内のチームだけ。

往路で1位の選手と10分以上の差がついてゴールしたチームは復路ではトップの選手がスタートした10分後に一斉にスタートするという決まりがあります。

繰り上げた分のタイムは最後にプラスしてチームの正確なタイムを出します。

各中継所での繰り上げスタート

箱根駅伝では次の選手に襷(たすき)を受け渡す中継所がコース上に4ヶ所設置されています。

箱根駅伝では各中継所ごとに繰り上げスタートの時間が決まっていて、トップで通過した選手とのタイム差が一定時間を過ぎると襷を持った前の走者が到着していなくても次の走者は強制的にスタートさせられてしまいます。

繰り上げスタートになった選手は前を走る選手から大学のたすきを受け取れていないので、主催側が用意した襷をつけて走ることになります。

ただ、各大学は予備の襷を1つ主催側に預けていて、ゴールへ向かう往路の小田原中継所と復路の鶴見中継所では繰り上げスタートでも大学の襷をつけて走ります。

これはゴールする時に大学の襷をつけられるようにという配慮です。

箱根駅伝の中継所の繰上げスタートの時間

中継所での繰り上げスタートの時間は各中継所によって違います。

【往路】

鶴見中継所(1区→2区)、戸塚中継所(2区→3区) 

→先頭との差が10分

平塚中継所(3区→4区)、小田原中継所(4区→5区)

→先頭との差が15分

以前は往路の平塚中継所と小田原中継所の繰り上げスタートのトップとの時間差は20分でした。

それが2019年の95回大会から15分に短縮され、今後もそれが引き継がれます。

【復路】

復路は全ての中継所で先頭の選手が通過した時間との差が20分になったら繰り上げスタートです。

箱根駅伝の繰上げスタートはなぜ必要?

箱根駅伝に繰り上げスタートのルールがある1番の理由は決められた交通規制の時間内にランナーをゴールさせるためです。

箱根駅伝のコースとなる道路では数時間前からスタートやゴール、中継所など会場の設営をはじめて、選手が通過する1時間前くらいから付近の道路の交通規制を行います。

ただ、箱根駅伝のコースになるのは東京から箱根にかけての交通量の多い幹線道路です。

道路規制が長時間になると混雑など一般車両の通行に支障が出てきてしまいます。

そのため、

交通規制を早く終わらせるために繰り上げスタートのルールがあるんですね。

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箱根駅伝で繰り上げスタートが多いのはどこ?

箱根駅伝の中継所での繰り上げスタートが特に多いのが復路の戸塚中継所(8区→9区)と鶴見中継所(9区→10区)です。

理由としてはレースの終盤になると差が広がってくることや、ラストの10区に向けて大事な区間になる9区にエースランナーを走らせるチームが多く差が開きやすいということなどがあります。

一方、1日目の往路では転倒などのアクシデントが起こらないと繰り上げスタートになることはあまりありません。

年によっては5区に山登りに強いものすごい快速ランナーがいたりして、最終区間なので中継所での繰り上げにはならないですが、翌日の芦ノ湖の一斉スタートのチームの数がものすごい数になることがあります。

箱根駅伝のレース全体を見ると毎年少なくとも5校、多い年は10校以上が繰り上げスタートになっています。

箱根駅伝で繰り上げスタートになったチームはどうなる?

箱根駅伝は襷が途切れても失格にはならない

箱根駅伝の中継を見ていると復路の戸塚や鶴見中継所の繰り上げスタートは必ずに放送されます。

繰り上げスタートの時間が来ると「パンッ!」と乾いたピストルの音が響き、実況のアナウンサーが「無念の繰り上げスタート」なんて言葉で情感たっぷりに伝えます。

駅伝は一本の襷をつないで走るレースなので襷がつながらなければこのチームはここで終わりかぁ・・・

と、思ってしまうんですが、

実は襷が途切れてもまだレースは続いています!

箱根駅伝ではたとえ襷が途中で途切れても全員が決められた区間をきちんと走りきれば失格にはなりません。

最終的にそれぞれの区間のタイムを合計してチームの正確な記録を出します。

記録は公認で順位もちゃんとつきます。

なので、襷を持った前の走者がたとえ数メートル手前に迫っていたとしても繰り上げスタートになった瞬間に次の走者は襷を待たずに全力で走り出します。

もちろん、選手にとってはチームの伝統がつまった1本の襷をつないでゴールするということに大きな意味があるので襷が渡せずにゴール直後に泣き崩れてしまう選手もいます。

が、まだ試合は終わってないんですね。

復路で繰り上げスタートになるということはトップと20分以上も差がついているということなのでどんなに追い上げても優勝するということはまずないです。

でも、繰り上げスタートで走りだしたランナーが前を走るランナーを追い抜いていけば順位が逆転することはあります。

復路は見た目と実際の順位が違う

そこで起るのが見た目と実際の順位が違うという状況です。

これも箱根駅伝の初心者にはすごくわかりにくいことの1つ。

まず、復路は芦ノ湖で一斉スタートするチームがいます。

集団で走っているので抜いたり抜かれたりするんですが、実際にはそこに芦ノ湖で繰り上げた分の前日のタイムがプラスされるので一人追い抜いても実際の順位は下位のままということもあります。

また、途中の中継所で繰り上げスタートになった場合も繰り上げた分のタイムをプラスして記録を出すまで最終的な結果はわかりません。

そんなわけで、箱根駅伝の復路では上位のチームは見たままの順位ですが、中盤から下位のチームは大手町でゴールに走りこんだ順番と実際の順位が違うということがよくあります。

箱根駅伝で記録が認められない場合

このように、箱根駅伝では全ての選手が各区間を走りきれればチームとして失格になることはありません。

一方で、ケガや体調不良で10区間のうち誰か一人でも中継地点やゴールまで走りきれなかった場合は途中棄権となります。

その場合、棄権した区間の前までの記録は公式記録として認められます。

棄権した選手の後に控えていた選手はオープン参加という形で繰り上げスタートして走ることはできますが記録は参考記録になってしまいます。

箱根駅伝の繰上げスタートまとめ

箱根駅伝には独自のルールやわかりにくいこともありますが、いくつかのポイントをおさえてから観戦するとおもしろみが全然違いますよ。

なので、観戦前するならいくつかの主要なルールや見どころだけでもチェックしておくことをおすすめします!

箱根駅伝ビギナーの方はこちらもあわせてどうぞ↓

箱根駅伝の観戦に行くのに事前に知っておいたほうがいい情報や、コースの特徴や見どころを解説をしているので参考にしてみてくださいね。

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