IH非対応だとどうなる?危険?使える鍋フライパンの見分け方
IH非対応の鍋やフライパンを使ったらどうなるのか?なぜ使えないの?見分け方は?
ガスコンロの家から引っ越したら新居がIHクッキングヒーターだったことがあり、もしih非対応の鍋やフライパンを使ったらどうなっちゃうんだろう?危険なの?と心配したことがあります。
そこで、IHの対応、非対応の違いや見分け方などをまとめておきますね。
<目次>
IH非対応だとどうなる?
まず一番気がかりな部分の答えから教えちゃいますね。
IH非対応のものを使うと鍋やフライパンはどうなるのか?というと、
多くの場合は鍋をのせてIHのスイッチを入れても過熱しません。
IHクッキングヒーターを使ったことがないとIH非対応の鍋を使ったらどうなるのか、心配ですよね。
爆発したり?鍋が溶けたり?IH非対応は危険なんじゃないかと。
でも安心してください。
万が一、IH非対応の鍋を使ってしまったとしても即何か危険なことが起こるというわけではありません。
一番多いのはさっき書いた通り、IHに非対応の鍋やフライパンをのせてスイッチを入れても過熱されないというものです。
その他に
●過熱してもなかなか鍋が熱くならなかったり、温度が上がらない
●温度センサーがうまくはたらかなくて高温になってしまう
という可能性も考えられます。
高温になってしまうと最悪の場合、火事になってしまう恐れがあるので、IH非対応の鍋を使う時は必ず目を離さずにいることが大切です。
IHに非対応があるのはなぜ?
そもそも、なぜIHには対応する鍋と非対応の鍋があるのか?
これはIHクッキングヒーターの加熱の仕組みに理由があります。
IHというのはインダクション・ヒーティングの略で、日本語では「電磁誘導加熱」といいます。
電磁誘導加熱ではコイルに流された電流を使って鍋やフライパンを温めるため、電流が流れやすい素材で作られている鍋やフライパンでないと加熱されないんです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
IHは、クッキングヒーターの表面のプレートを加熱して鍋を温めるわけではなく、電流を通すことで鍋やフライパンなど調理器具の底を直接加熱させるという仕組みです。
そのためIH対応と非対応の違いは、
素材や形によってきちんと鍋底に電流を流せるか否かという点になります。
では、どんな鍋やフライパンならIHで使えるのか?次の項目で詳しく説明しますね。
IHが使える鍋
IH対応か非対応かを見分けるにはいくつかのチェックポイントがあります。
鍋の素材
先ほどお話ししたおとり、IHヒーターを使って加熱するには鍋やフライパンの底に電流が流れないといけません。
そのため、IHで使えるかどうかには調理器具の素材がとても重要になります。
鍋・フライパンで見かける素材をざっと見ていきますね。
鉄:IH対応
鉄は電流を流しやすい素材のため、鉄製の調理器具はIHヒーターで使えます。
ただ、IHは表面のプレートの下にコイルが円形に設置されていたりします。
そのため、IHはガス火のように鍋の底全体に熱を加えるわけではなく、鍋の底を円形に加熱するなど部分的に熱を加えます。
なので、厚みのない薄いフライパンなどをIHで加熱すると、だんだんとフライパンの真ん中が盛り上がったりして変形してしまうことがあります。
鉄製の鍋やフライパンでも変形が見られるときは使うのをやめて買いなおした方がいいです。
ステンレス:IH対応・非対応の両方がある
ステンレス製の鍋やフライパンは種類によってihで加熱できるかどうかが変わります。
IH対応非対の見分け方としては、応鍋の底に磁石をつけてみて、くっつくようであれば電流が流れる素材なのでIHヒーターで加熱ができます。
アルミ、銅:IH非対応
アルミや銅でできた鍋フライパンはIHクッキングヒーターでは過熱できません。
ただ、IHヒーターの種類によっては使えることがあります。
それが「オールメタル対応」というIHの場合です。
オールメタル対応のIHではふつうはIHに対応していないアルミや銅、あと磁石のつかないステンレスの鍋なんかも過熱することができます。
オールメタル対応のIHかどうか確認するには
・取り扱い説明書を見る(賃貸でも説明書が置かれていることが多いです)
・ヒーターのプレートの中央や、電源スイッチのまわりなどに「ALL METAL IH」と書かれている
といった感じです。
ただの「IH」しか書いていない場合はオールメタル対応ではありません。
多層構造の鍋:種類による
多層構造の鍋やフライパンの場合、鍋の外側や、外側と内側の間の部分に鉄などの素材が使われていればIH対応になります。
磁石がくっつく素材が一切使われていないとIHでは過熱できません。
耐熱ガラス、土鍋、陶磁器、焼き網:IH非対応
こういった素材のものは基本的には使えません。
ただ、
IH非対応の鍋やフライパンでもIHコンロに対応させる方法はあります。
この方法については次の記事に詳しく書きますので、この記事の最後にリンクを貼っておくのでそちらを参考にしてください。
鍋底の直径
IHクッキングヒーターには適している鍋底の大きさがあります。
メーカーやIHヒーターの機種によって変わりますが、IHクッキングヒーターには適している鍋底の直径は12cm~26cmほどです。
鍋底の直径がこれより小さいとIHでは過熱されないことが多いです。
理由としては、IHヒーターの上にスプーンなど鉄製の小物を置いたままうっかり加熱してしまうと非常に危険だからです。
そういった危険を避けるために鉄製でも小さなものには加熱センサーが反応しないようになっています。
逆に、鍋底の直径が26㎝より大きい場合、こちらは過熱はできますが鍋が大きすぎると熱にむらができてしまいます。
鍋底の形
鍋底の形状もIH対応か非対応かを決める大事なポイントです。
IH対応なのは鍋底が平らな鍋やフライパンです。
IHヒーターの場合、ヒーターの表面のプレートと鍋底が密着しないと使うことができません。
そのため、鍋底に3㎜以上のそりがあるもの、脚がついているもの、底がまるいものなどはIH非対応になります。
なので、鍋底が丸くカーブしている中華鍋などはIHでは使えません。
あと、鍋底が湾曲しているなどでihプレートと密着せず一部だけくっついているという鍋の場合。
こういう鍋は過熱できることもありますが、部分的に熱が加わるのでとても危険です。
一カ所だけ集中して熱が加わると鍋の破損や、大量の油を使って調理する場合は火事になる恐れもあります。
IH非対応の見分け方
引越しの場合、鍋の詳細が書かれた箱などはとっくの昔に捨ててしまっている場合がありますよね。
そこで最後に、手持ちの鍋がIH対応かどうか簡単に見分ける方法を紹介しますね。
①磁石がくっつくかどうか
IH対応の素材の説明の中でもふれましたが、IHは電流を流して加熱する仕組みなので磁石がつく鍋やフライパンならIH対応のことが多いです。
ただ、磁石がついてもアルミ素材の鍋はIHでは使えません。
磁石がついて金属なのはわかるけど、鉄かステンレスかアルミかわからない・・・
そんな時は次の方法を試します。
②鍋に水を入れてIHで加熱してみる
IH対応か非対応か悩む時は鍋に水を入れて実際にIHヒーターで使ってみます。
この記事の最初でお話ししましたが、IH非対応の鍋を使ってもいきなり爆発したり鍋が溶けたりということは起こりません。
IH非対応の場合は
・過熱できない
・スイッチの火力の表示部分が点滅する
・IH非対応のメッセージが表示される
・警告音がなる
などの反応が起こります。
IH非対応の鍋の中には加熱できてしまうものもありますが、明らかに熱量が弱く調理ができなかったりします。
逆に加熱センサーが正常に働かず高温になってしまう場合も温度調節ができないので使えません。
IH非対応は危険?まとめ
ガスコンロの家から引越す場合なんかは、鍋を選ぶ時にIH対応かどうか確認せずに買っていることもありますよね。
私がまさにこれで、使えなかったらどうしよう!?と慌てました。
が、IH対応かどうかは意外と簡単に確認できるし、万が一、IH非対応の調理器具をIHヒーターで使ってしまってもすぐに危険な状態にはならないので安心してくださいね。
最近の鍋、フライパンはガスとIH両方で使える物が多いので、意外とそのまま使えたりしますよ。
で、
残念ながらIHコンロ非対応だった・・・という場合。
お金があるならお鍋やフライパンを買い替えてもいいですが、場合によってはIH非対応のものを対応させる方法もあります!
IH非対応を変換する方法は次の記事で詳しく書くので参考にしてみてくださいね↓
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