タオルがごわごわする原因とふわふわに復活させる16の方法
使い始めはふわふわで思わず顔をうずめたくなる気持ちのいいタオル。
でも、洗濯するうちにだんだんと硬くゴワゴワになってしまって顔はもちろん体に使うのも嫌な使い心地になってしまう・・・
最初はあんなにふわふわだったのに、なぜ!?って思いますよね。
そんなごわごわタオルを復活させるべく、私がタオルの洗濯で気をつけているポイントがこれです。
<目次>
タオルがふわふわになる仕組
そもそも、ふわふわタオルとごわごわタオルって何が違うのか?というとこれはタオルの作りがポイントになってます。
タオルの表面をよく見ると輪っか状になっているんですが、
これを「パイル」といいます。
タオルはパイルが多いと触ったときに柔らかく感じます。
タオルの手触りはこのパイルの部分に使われる糸の素材や大きさや長さ、巻き数、密度などによって変わってきます。
例えばホテルに置いてあるような厚みのあるタオル。
こういったタオルは毛足が長く目が詰まっているものが多いのでパイルのループがクッションのようになりふわふわに感じるんですね。
つまり、
パイルがしっかりと立っていることがふんわりタオルには欠かせないんです。
では、ごわごわタオルのパイルはどうなっているかというと、ごわごわタオルのパイルは倒れた状態や完全に寝てしまっている状態です。
パイルがまったくクッションの役割を果たさないのでタオルが硬くゴワゴワとした手触りになってしまうんですね。
タオルがごわごわになる9つの原因
一度に洗う洗濯物の量が多すぎる
洗濯機の中にぎゅうぎゅうに洗濯物を詰め込んでしまうと衣類やタオルが擦れ合って摩擦が生じることでパイルがつぶれてしまいます。
生地が目詰まりを起こしたり、縮んで硬くなる原因にもなります。
また、しっかり洗えずタオルの汚れや付着した洗剤が落ち切らないこともあります。
タオルに汚れが残っている
体や顔を拭くのに使ったタオルには石鹸や洗顔料のカスが付くことがあります。
こういった石鹸カスは洗濯で落ちきらないと固まってしまい、繊維の一本一本がカチカチになる原因になりタオルをゴワゴワにしてしまいます。
タオルに洗剤が残っている
タオルに洗剤が残ってしまうのは洗剤や柔軟剤の入れすぎと、すすぎ不足が原因です。
十分に洗いきれないととタオルの繊維の間に洗剤が残ってしまいます。
すると洗剤がタオルの繊維が立ち上がるのを邪魔してしまい、タオルがふわふわになりません。
乾燥させすぎ
タオルは乾いた状態でも少し水分を含んでいるもので、タオルをふわふわにするには程よい水分量が必要です。
ですが、脱水のしすぎや乾燥をさせすぎることでふつうはタオルに残る水分まで蒸発させてしまい、タオルがゴワゴワになってしまうんです。
乾いているのにそのまま干し続けたり、直射日光にあてながら長時間干したりすると水分が蒸発しすぎてしまい繊維が硬くなります。
また、長時間の天日干しでは紫外線の影響でタオルの繊維がかたなることもあります。
脱水が足りない
脱水のしすぎはよくないですが、脱水が不十分だとそれはそれでパイルを寝かせる原因になってしまいます。
濡れたまま長時間放置
洗濯が終わった濡れたタオルをそのまま置いておくとパイルが倒れた状態で乾き固まってしまいます。
また、タオルに雑菌が繁殖し、その雑菌がタオルの繊維を傷つけることもタオルのゴワゴワの原因になります。
ドラム式洗濯機を使っている
ドラム式洗濯機は少ない水でたたき洗いをするのでタオルのパイルが倒れてしまいやすいです。
そのため、ドラム式洗濯機で洗った洗濯物を脱水後にそのまま干して乾燥させてしまうとパイルが寝た状態で乾燥してしまいタオルがごわごわになってしまいます。
乾燥機に入れっぱなしにしている
乾燥機での乾燥終了後に乾燥機の中にそのままタオルを置きっぱなしにしていると、乾燥機の中に残っている湿気が洗濯物に戻ってしまいタオルのふんわり感が失われてしまいます。
タオルの寿命
タオルにも寿命があります。
タオルは使用や洗濯することで消耗していき繊維が傷むことでだんだんと硬くなってしまいます。
特に繊維が短いタオルは消耗が早いです。
タオルの寿命の目安は洗濯30回くらい、パイルが減って地の織物が見えてきたら替え時です。
タオルの寿命についてはこちらも参考にどうぞ↓
▼タオルの寿命はどれくらい?買い替えの目安と長持ちさせるコツ
ふわふわタオルの作り方の16のポイント
洗濯ネットに入れて洗う
洗濯の時に他の洗濯物とタオルがぶつかり合うとパイルが潰れてしまいます。
また、パイルに洋服のボタン、チャック、下着のホックなどぶつかってしまうとタオルの素材を傷めてしまいます。
そのため、できればタオルだけ別洗いするのがベスト。
ですが、忙しかったり水道代のことを考えるとなかなかそうはいかないですよね。
そこで、他の洗濯物といっしょに洗う時はタオルを洗濯ネットに入れるのがおすすめです。
分別してタオルだけでネットに入れます。
洗濯機に洗濯物を詰めすぎない
1回の洗濯で洗濯機の中に洗濯物を入れすぎると洗濯ものどうしが擦れてタオルのパイルが傷んでしまいます。
また、洗濯物をぎゅうぎゅうに詰め込むとすすぎで十分に洗剤が落ちきらず、これもタオルがごわごわする原因になります。
なので、タオルをふわふわにしたいなら洗濯槽に少し余裕をもたせて洗濯物を入れるのがポイントです。
一度に入れる洗濯物の量は洗濯槽に対して約7分目くらいが目安です。
洗剤は適正量を入れる
汚れを落としたいからと洗剤を多めに入れてしまうとすすぎきれずタオルに洗剤が残ってしまいごわごわの原因になります。
なので、洗剤は容量を守ることが大切です。
粉洗剤を使う時はよく溶かす
粉洗剤を使うとタオルのパイルの部分に溶けきらなかった粉洗剤が入り込んでしまうことがあります。
なので、石鹸カスが残りやすい粉洗剤を使う時はタオルを入れる前に洗濯機に洗剤を入れてしっかり混ぜておくのがポイントです。
粉せっけんはぬるま湯を使うときれいに溶かすことができますよ。
時間がない、面倒という時は石鹸カスができにくい液体洗剤を使うのがおすすめです。
柔軟剤はいれない
タオルをふわふわにしたい!と柔軟剤を多めに入れてしまう人も多いのですが、実はこれは逆効果です。
柔軟剤はあくまで繊維の表面をコーティングして滑らかにするものです。
ですが、タオルのふわふわは表面の手触りではなくパイルが立っているかどうかが重要。
柔軟剤には倒れてしまったパイルのループを立たせてふっくら膨らませる効果はありません。
つまり、柔軟剤とタオルのふわふわは関係ないんです。
逆に、柔軟剤を使うと繊維の表面がコーティングされてしまい水を吸いにくくなるのでタオルの使い心地が悪くなります。
パイルが抜けやすくなることもあります。
なので、タオルをふわふわにしたい時は柔軟剤は使わないほうがいいんです。
特に新しいタオルに柔軟剤はいりません。
タオルがごわごわしてきてからも柔軟剤を使うのは洗濯を10回するうちの1回くらいで十分。
柔軟剤を使う場合は既定の量より少なめを意識するのがポイントです。
タオルのごわごわの復活にはクエン酸
人によっては柔軟剤を使わない代わりにタオルをごわごわから復活させるアイテムとしてクエン酸を使うことがあります。
洗剤のアルカリ成分をクエン酸が中和して、繊維が固くなるのを防ぎタオルをふわふわに仕上げてくれる役割をしてくれます。
洗濯でクエン酸を使う場合は最後のすすぎで水40Lにクエン酸小さじ1を入れます。
ただ、クエン酸を入れ過ぎると洗濯槽が錆びることがあるので注意が必要。
洗濯機が傷むのが心配なので私はクエン酸はあまり使いません。
たっぷりの水で洗う
洗濯する時の水が少ないとすすぎが不十分で洗剤の成分などがタオルの繊維に残りやすくなり、タオルが硬くなる原因になります。
多めの水でしっかり洗うことで繊維の奥についている汚れや洗剤をきれいに洗い流すことができます。
また、たっぷりの水で泳がせるように洗濯することで洗濯物どうしが擦れることもなくなるのでパイルが傷ついたり倒れたりするのを防げます。
しっかりすすぐ
すすぎが不十分だと洗剤残りや汚れ残りの原因になります。
最近は水道代の節約のためにすすぎ回数が少ない洗濯機もありますがすすぎ1回コースではすすぎが足りません。
脱水しすぎない
早く乾かしたいからと洗濯機の自動コースの設定より脱水時間を長く設定する人もいますよね。
でも、脱水のしすぎはタオルのパイルを傷めるし、パイルを潰す原因にもなるのでふわふわタオルにしたいなら脱水時間はむやみに延ばさないほうがいいです。
洗濯したらすぐに干す
脱水後のタオルは強力な圧力で洗濯槽にぴったりとくっついていますよね。
この時、タオルのパイルはつぶれている状態です。
このまま長時間置いておくとパイルが倒れたまま乾いてしまいタオルがゴワゴワしまうので、ふわふわタオルを作るなら洗濯したらすぐに干すようにします。
干す前にタオルを振る
タオルをふわふわにするには乾かす時にタオルのパイルを立てた状態で水分を無くさないといけません。
そこでタオルを干す前にタオルの両端を持って上から下へパンパンと振り下ろすように思いっきり振ります。
大きく振ることで寝ていたパイルをほぐし、空気をいれてパイルを立たせます。
こうすることで乾いた時のふわふわ感を増すことができます。
振る回数は10~20回が目安です。
倒れたパイルを逆なでして起こす
ただ、タオルを20回おもいっきり振る、しかも何枚もとなるとかなり疲れます。
そこで、たくさん振るのが大変だなという人にはもっと楽にできる方法があります。
先ほどと同じ要領で干す前のタオルを5回ほど振ります。
その後、タオルをハンガーにかけて、タオルのパイルを起こすように手でなでます。
パイルが倒れている方向と逆になでるのがポイントです。
タオルを振る回数が減らせるので枚数が多い時はこちらがおすすめです。
完全に乾く前にもう一度振る
タオルが完全に乾ききる前に途中でもう一度パタパタと振るとさらにふわふわになります。
仕上げに回転式の乾燥機を使う
乾燥機がある場合は仕上げにちょっとだけ乾燥機を使うことでタオルをふわふわにすることができます。
タオルをうっすら湿った状態になるまで干し、仕上げに60℃の乾燥機で10分ほど乾かします。
温風に当てるとパイルが空気を含んで立ちあがり、ふわふわの仕上がりにできます。
タオルが乾ききる前に乾燥機に入れることで乾かしながら空気を含ませるので乾燥のしすぎも防げます。
一方、脱水直後に乾燥機に入れると乾くまでに時間がかかり、生地を傷めることがあります。
また、タオルが完全に乾いた状態で乾燥機に入れると乾燥のしすぎでタオルが硬くなります。
日に当てすぎない
タオルを乾燥させすぎないためにはタオルを長時間、直射日光にあてないというのも大切です。
タオルをふんわり仕上げたい場合は風通しのいい日陰に干すのがベスト。
また、屋外に干す時はタオルは他の洗濯物よりも早いタイミングで取りこむようにします。
丸めてたたむ
乾いたタオルは折りたたんで収納することが多いですよね。
でも、四角く畳んで積み重ねるとせっかくふわふわに立ったパイルがつぶれてしまいます。
そこで、タオルをくるくると丸めて立ててしまうとタオルのパイルが潰れることなくふわふわをキープできますよ。
まとめ
洗い方や乾燥方法を少し工夫するだけでタオルの仕上がりには大きな差がでます。
新品同様とはいきませんがふんわり感は増しますよ。
ただ、ぺらぺらの薄いタオルはパイルが立ちにくかったり、使い込んでパイルが短くなったタオルは頑張って手入れしてもあまりふわふわ効果がありません。
なので、定期的にタオルを新品に買い換えたり、ごわごわになりにくいタオルを選ぶのもタオルのふわふわを保つポイントです。
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