賃貸の不動産屋はどこも同じ?何件まわる?1件だけで決めてもいい?
賃貸の部屋探しで不動産屋さんを何件まわるかって悩みますよね。
不動産屋めぐりって本当に時間と労力を使うので、「できれば早く決めてしまいたい」なんて思うこともあります。
それに「不動産屋はどこも同じだよ」なんていう人もいますよね。
でも、一概にそうとも言えない、というのが私がこれまで部屋探しをしてきて感じたことです。
そこで、同じ条件で探しているのに不動産屋さんによって紹介される物件が違う理由や、何件まわればいいのかという点について、私の体験談も含めて紹介しますね。
賃貸一人暮らしの部屋探しで失敗しないための注意点まとめ
<目次>
不動産屋はどこも同じ?
はじめての部屋探しだと不動産屋さんについてはわからないことだらけですよね。
そこで、不動産屋さんは何件まわったらいいんだ?と悩むわけですが、人に聞くと「不動産屋はみんな同じ情報を見てるからどこも同じだよ」なんて言われることもあります。
が、実際には
同じ条件を伝えてもお店によって紹介される物件は結構違います。
確かに、最近はどこの不動産屋さんも同じデータベースを利用していることが多いです。
これは「レインズ」という宅建業免許を取得した業者しか閲覧できないデータベースで、ここには全国の物件情報が載っています。
賃貸物件はほとんどここに載っている、なんていわれることもあるくらいで、特定の不動産屋さんしか紹介出来ない物件というのは少ないです。
そういう意味では「不動産屋はどこも同じ」ではあります。
ではなぜ、同じ条件を伝えているのに行くお店によって紹介される物件に違いが出るのか?その理由はいくつかあります。
レインズに登録していない物件もある
賃貸物件の中には先ほど紹介したデータベースに登録していない部屋もあります。
そういう物件を見つけやすいのは地元の老舗の不動産屋さんです。
その地域で昔からやっている不動産屋さんは地元の大家さんとのつながりも長く、その不動産屋でしか仲介していないという物件もあります。
なので、大手チェーンの不動産屋が扱っていないような掘り出し物のような物件が出てくることがあります。
ただ、数はそんなに多くないので「そういうこともある」という感じです。
営業マンのスキル
同じ条件を伝えているのに紹介される物件が変わる一番の理由は
営業マンのスキルによって見つけ出せる物件が違うから、というのが大きいです。
さっきお話したように、不動産屋さんはみんな同じデータベースを見ることができます。
でも、その中からお客さんの希望にあった部屋を見つけ出せるかというのはその営業マンの腕次第です。
部屋の情報をたくさん把握している、というのはもちろんですが、それ以上にお客さんの希望を汲み取る力に優れているかどうかというのが大きなポイントです。
不動産屋さんに行くと不動産屋さんはお客さんの希望を聞きならがパソコンで良さそうな部屋を探してくれます。
その時見ているのがさっき話したデータベースで、基本その画面はお客さんには見せてくれません。
ただ、私が以前いった不動産屋さんの中にはその画面をお客さんにも見せてくれるお店があったんですよ。
その画面はイメージとしてはスーモとかで条件を指定して検索をかけた時に候補がズラッと出てきたような状態です。
それを見て私が思ったのが、
同じような条件の部屋はたくさんあるけど・・・多すぎて選べない・・・
でした笑
つまり、不動産屋さんはお客さんが言う条件の中でもこの人は何を重視してるのか、どこにこだわりたいのかなどを見極めて気に入りそうなお部屋をピックアップして紹介してくれているわけです。
で、それがうまい人とヘタな人で紹介される物件にかなり差が出てくるし、人と人なんで自分と営業マンの相性によっても変わってきます。
不動産屋にはすすめたい物件がある
あと、お客さんの希望うんぬんの前に、不動産屋さんによっては契約させたい物件というのがあることもあります。
例えば、仲介だけでなくマンション管理も行っている不動産屋の場合、自社管理の物件を優先してすすめてくることがあります。
あとは自社で直接取引しているオーナーさんの物件しか紹介しないとか。
これはどこが管理している物件かというのが大事なんです。
他社が取引している物件の契約をとるとその会社に紹介料を払う必要があったりして不動産屋さんに余計なお金がかかることがあります。
自分のところの物件なら仲介手数料は全部自分の会社に入ってくるし、管理もしていれば毎月の管理費とかも入ってきますからね。
なので、営業マンによっては自分のすすめたい物件ばかり紹介してくる人もいます。
エリアに精通しているか
大手の不動産屋の場合、支店がたくさんありますよね。
そういうところでは物件ごとに「取り扱いはこの支店」というのが決まってますが、全店で情報共有しているのでどこの支店にいっても同じ物件情報は見られます。
ただ、どのお店もふつうは自分のお店があるエリアで部屋探しをしている人を接客することが多いです。
なので、エリア外の物件については情報を把握していないし、街の情報などもよくわかっていないことが多いです。
まぁそれはそうですよね、だって、東京の賃貸物件って星の数ほどありますから。
で、街に精通しているという点でいうと、転勤がある大手不動産屋のスタッフより地元の不動産屋のほうが地域の情報には精通してます。
あと、支店があっても「東京城北エリア専門」みたいなエリアを限定した中規模の不動産屋のほうが大手よりも情報に詳しかったりします。
それによっても紹介される物件は違ってきますよね。
不動産屋は何件まわる?
そんなわけで、不動産屋さんはどこも同じ情報を見ることができても、紹介される物件には結構違いがあります。
なので、できれば賃貸の部屋探しをする時は複数の不動産屋さんをまわったほうが希望に合う部屋を見つけやすくなります。
じゃあ具体的に不動産屋は何件まわればいいのか?というと、これは人にもよるんですが、
不動産屋は2~3件まわるという人が多いです。
不動産屋めぐりって本当にエネルギーを使うので大変なんですが、私も引越しを重ねるうちにそれくらいまわったほうがいいと感じるようになりました。
これはお店によって違う物件を紹介してもらえる、というのはもちろんなんですが、いくつかまわるうちに自分もいろいろわかってくるからです。
不動産屋さんと話す中で自分の希望条件がより明確になったり、そのエリアの相場と自分の条件の差が見えてきたり。
そうすると妥協点も見えてきて、「この予算ならこの設備は無くても仕方ないか」と納得して契約できることもあります。
なので、賃貸の家探しでもせめて2社は見にいきたいところ。
で、不動産屋めぐりをする時は大手チェーン、中堅、地元の老舗などいろいろなタイプの不動産屋をまわるのがポイントです。
不動産屋は1件だけで決めてもいい?
ただ、時間をかけていくつも不動産屋をまわっていられない、という状況の時もあります。
例えば1~3月の引越しシーズンの部屋探しの時。
この時期は日本中で部屋探しをする人が急増するので賃貸物件は次々に埋まっていきます。
部屋探しは早い者勝ちなのでカウンターで話している間に他の人に申し込まれたり、内見で部屋をいくつか回っている間にさっき見た部屋をとられてしまうなんてこともあります。
社会人の部屋探しもそうですが、特に大学生の部屋探しの場合は大学のまわりの限られたエリアで似たような条件で探す人が多いのでほんとすぐに埋まっていきます。
なので、1つ目の不動産屋さんを見に行ってそこで2~3つくらいの部屋を内見して良い部屋があったらそのまま決めてしまう、ということもあります。
ただ、できれば、他の不動産屋も見にいければそれがベストです。
というのも、こちらが不動産屋さんを見極めるように、不動産屋さんもお客さんを見極めています。
身なりや人柄、収入の状態などから、不動産屋さんに「この人はなんか怪しい」「この人に紹介して大丈夫かな?」と思われてしまうこともあります。
そうなると、良い部屋があっても紹介してもらえなかったり、審査が厳しそうな物件ははずして限られた物権の中から探したりなんてこともあります。
比較してみないと自分でも「本当にここがベストなのかな?」なんて思ってしまうこともありますしね。
まとめ
賃貸の部屋探しの不動産屋さんめぐりではできれば2~3件まわって比較すると希望の部屋が見つけやすいし、比べることで納得して契約することができようになります。
ただ、1件目で自分が気に入る部屋が見つかることもあるし、タッチの差で部屋が埋まるような繁忙期ならそのまま契約してしまうこともありますよ。
最終的には不動産屋を何件回るかではなく、自分が納得できるか、満足できるか、が大切です。
良い不動産屋さんの選び方や、いくつかまわった時の不動産屋さんの断り方など、はじめての部屋探しの方はこちらも参考にしてみてくださいね↓
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