毛布を洗う頻度は?洗濯機での洗い方や干し方、ふだんの手入れのコツ
毛布は毎日使うものなので清潔に保ちたい、とは思うものの、いざ洗うとなると大きくて重たいので面倒に感じるものですよね。
かといって、クリーニングに出すとなかなかいいお値段になるのでできれば家で洗いたい。
そこで、毛布を自宅で洗う時のポイントや、毛布の洗濯を楽にするふだんのお手入れのコツを紹介しますね。
<目次>
毛布を洗う頻度は?
毛布は毎日使うものですが、シーツの様に汗を思いっきり吸うわけではないのでそこまで頻繁な洗濯は必要ありません。
旅館など宿泊業の場合でも「1月に1回以上60°C、30分間の加熱乾燥する」という決まりがあるくらいです。
なので、毛布を使う頻度にもよりますが、家で使う毛布の場合は洗濯回数はもっと少なくても大丈夫です。
では家庭での毛布の洗濯どれくらいがちょうどいいのか?というと
1年で3回くらいというのが目安になります。
逆に、自宅で毛布を洗濯する場合は月1回の頻度で洗っていると毛布が傷んでくたくたになってしまいダメになるのが早くなることもあります。
毛布を洗うタイミング
毛布を洗うタイミングはこの3つです。
冬に毛布を出す時
しまっていた毛布はクローゼットの中の湿気を吸っていて、目に見えなくてもカビの胞子やダニがついていることがあります。
そこで一度洗濯してから使うようにします。
シーズン中に1回
冬のはじめから春までの毛布を使う期間の真ん中あたりで一度洗濯をすると毛布を清潔に保てます。
春に毛布をしまう時
暖かくなってきて毛布をしまう時は毛布の汚れをそのままにしないように洗濯してからしまいます。
毛布に水分が残っているとカビやダニの原因になるので、洗濯をしてしっかりと乾燥させてからしまうのがポイントです。
毛布の種類によって洗濯する頻度は異なる
毛布と一言にいってもその素材は様々で、素材によって洗濯頻度もかわってきます。
ウールやシルクの毛布は洗えないものが多いし、洗濯することで毛布が傷んでしまうこともあります。
毛布の種類別の洗濯方法
ウール
ウールの毛布は基本洗えないものがほとんどです。
そのため、家でのケアは陰干しして風に当てます。
ただ、ウールの毛布でもウォッシャブルタイプであれば洗濯ができます。
その場合はシーズン中に1回洗濯して、洗濯後に毛布をブラッシングして毛並みを整えます。
シルク
シルクの毛布も繊細なので自分でケアするなら風に当てるだけで十分です。
洗濯OKのシルク毛布なら洗濯機できますが、日光に当てると劣化や色あせの原因になるので陰干しで乾燥させるなど丁寧なケアが必要です。
シルクは扱いが難しいので汚れが目立つ場合はクリーニングに出してしまったほうが安心です。
綿
綿の毛布は洗濯機であらえるものがほとんどです。
洗濯機に入らない、重すぎて洗濯機が回らないという場合は浴槽で手洗いをします。
ポリエステル
ポリエステルの毛布は軽くて扱いやすいので家でも楽に洗濯ができます。
ただ、ポリエステルは熱に弱い素材なので乾燥機は使わず、直射日光を避け陰干しで乾燥させます。
アクリル
アクリル毛布は洗濯OKのものなら洗濯機で洗ええます。
毛布を洗濯する方法
毛布の洗濯表示をチェック
毛布を洗濯する時はまず毛布についているタグを見て洗濯表示を確認します。
特にしっかりチェックしたいのがこの3つ。
- 洗濯機可か、手洗いのみ可か
- 乾燥機にかけられるか
- 漂白剤を使えるか
洗濯機マークや手洗いマークがついていれば、家で水洗いすることができます。
「ドライマークだけど家で洗えないかな?」と思うこともあるかもしれませんが、ドライマークなど水洗いできない毛布を無理に洗うと毛布が縮んでしまうことがあります。
それでも使えないことはないですが、毛布のサイズが一回り小さくなってしまうので水洗いできない毛布は無理に自分で洗わずクリーニングに出したほうがいいです。
また、二枚合わせの毛布や厚手毛布なども注意が必要。
こういった毛布は乾いた状態でも重さがあって、濡れるとさらに重たくなるので洗濯機から取り出すだけでも大変です。
さらに、二枚の縫い合わせがよれてしまうこともあるので水洗いできる場合でも洗濯機を使わず手洗いしたほうが無難です。
あと、洗濯機で洗濯できる毛布であれば基本的にコインランドリーでも洗えます。
毛布を洗う前にすること
毛布が水洗いできるとわかったら、洗濯前にしておくことがあります。
それがホコリやしみ汚れを落とすことです。
まず、毛布を物干し竿にかけて軽くたたいたり、ブラシなどでほこりや髪の毛を落としておきます。
次にシミなどの汚れが気になる部分があれば直接洗剤をかけて揉み洗いをしておきます。
顔の下にくる部分は毛布に汗や皮脂がつきやすく、毛布の中でも汚れが目立つ場所です。
毛布を入れる洗濯機の容量をチェック
一人暮らしだと洗濯機が小さいので毛布を入れるとパンパンになってしまうこともありますよね。
でも、洗濯機に毛布をぎゅうぎゅうに詰め込むと洗浄能力はものく落ちてしまいます。
もし洗濯機に余裕がない時は浴槽で手洗いするかコインランドリーの大きな洗濯機で洗うようにします。
洗濯機の容量は洗濯機に毛布を入れてみて、少し余裕ができるくらいがちょうどいいです。
重さでいうと毛布の重さが洗濯機の容量の半分に収まるぐらいが目安です。
だいたいですが、7kgの容量のある洗濯機だとシングルの毛布やダブルの1枚仕立ての毛布なら洗えます。
洗濯機の容量がわかるなら毛布の重さを量ってみてもいいですね。
毛布を持って体重計に乗りそこから自分の体重をひくと簡単に毛布の重さを出せますよ。
毛布を洗う洗剤
毛布を洗濯する時は中性洗剤を使います。
洗濯表示に中性洗剤のマークがない毛布はふつうの洗濯洗剤でも洗えますが、毛布の風合いを保つにはおしゃれ着用の中性洗剤を使うのがおすすめです。
毛布の洗濯では洗剤を適当に選ぶと色落ちの原因になってしまうので、
・淡い色の毛布なら蛍光剤なしの洗剤
・濃い色の毛布なら漂白剤無しの洗剤
この点を特に気をつけます。
あと、シミとりなどで漂白剤を使いたい場合ははじめに漂白剤で色落ちしないかチェックをします。
白いタオルに漂白剤をつけて毛布の端につけ、タオルに色が移らないかどうか確認します。
毛布の洗濯に柔軟剤は必要?
柔軟剤は使っても使わなくてもどちらでも大丈夫です。
毛布をふんわりした仕上がりにしたり、毛玉をつくらないようにしたいなら柔軟剤を使います。
アクリルなど静電気がおこりやすい素材なら柔軟剤を使うと静電気を防ぐ効果もありますよ。
毛布を洗濯機で洗う
①たたんで洗濯ネットに入れる
毛布の表面のゴミを取り除いたら、汚れた面が表にくるようにして屏風たたみにします。
ジグザグのじゃばら折にすることで毛布全体に洗剤が行き渡りやすくなります。
毛布を洗う時のたたみ方には、毛布を3つ折りにしてクルクルと丸めるやり方もあるのですが、これだと内側の汚れを落としにくいです。
たたんだ毛布を洗濯ネットに入れます。
毛布の洗濯には毛布が余裕で入る大きめの洗濯ネットを用意するといいですよ↓
洗濯ネットに入れないと水分を吸って重くなった毛布が偏って、洗濯槽が回らなくなり、洗濯機の故障にもつながります。
大きな洗濯ネットがない時はたたんだ毛布を紐で結ぶという方法もありますよ。
紐を使う時は色落ちしない紐を使うようにしてくださいね。
②洗濯機に入れる
縦型洗濯機の場合は洗濯機の底のほうが水流が強いので、汚れがひどい部分を下向きにして洗濯機へ入れると汚れを落としやすいです。
水の入った洗濯機に毛布をいれるとはじめ毛布が浮いてきてしまうので、手でぎゅうぎゅうと何度か毛布を押し込み水の中に沈めるのがポイントです。
③毛布の洗濯コース
洗濯機に「毛布コース」があればそれを選び、ない場合は「手洗いコース」や「ドライコース」など水流の弱いコースを選びます。
脱水時間は短くするのもポイントです。
④風通しをよくして干す
毛布は1枚が厚く乾きにくいです。
特に冬は日照時間が短く気温も低く毛布が乾きにくいので、毛布を洗濯する時はよく晴れた日を選びます。
毛布を干す時は物干し竿を2本並べて、そこにM字になるように毛布をかけて干すと毛布の間に隙間ができて風通しがよくなり乾かしやすいです。
竿が1本しかない時は物干し竿にハンガーをかけてその上から毛布を干すと風が通る隙間を作れますよ。
これはシーツですが干し方はいっしょです↓
毛布が洗濯機に入らない時は
毛布が洗濯機に入らない時は毛布を手洗いします。
毛布を手洗いする時は浴槽の大きさにあわせて毛布をじゃばらにたたみます。
浴槽に毛布が浸かるくらいの水を張ったら洗剤を入れて足で踏み洗いします。
その後、2~3度水を入れ替えながらふみ洗いをし、最後にシャワーですすぎ洗いをします。
水を流したら足踏みをして水を出し切り、30分~1時間くらい浴槽のフチにかけてさらに水を切ります。
水が切れて軽くなってからもの干し竿に干します。
毛布をコインランドリーで洗う
毛布をコインランドリーまで持っていくのはちょっと大変ですが、コインランドリーでの洗濯にはいろいろなメリットがあります。
コインランドリーの洗濯機は最後に高温で乾燥させるので殺菌効果があり、毛布の臭いやダニ対策になります。
また、乾燥機でいっきに乾かすので早く乾くし、毛布の仕上がりもふわふわになります。
毛布をコインランドリーで洗う場合も事前に洗濯表示で洗濯や乾燥機の使用が可能か確認してくださいね。
毛布をコインランドリーで洗う時も洗濯機で洗う時と同じようにたたんで洗濯ネットに入れます。
1,000円あれば洗濯から乾燥までできて、だいたい2時間くらいあれば終わりますよ。
あと、ウールやポリエステルといった熱に弱い素材の毛布は乾燥機に入れず、洗濯だけして自宅で陰干しします。
毛布のふだんのお手入れ方法
毛布を使う季節は長袖長ズボンのパジャマを着るし、毛布は布団の中でも上のほうに重ねてかけるので肌に直接ふれないのでそれほど汚れがつきません。
なので、毛布はそんなに頻繁に洗わなくてもふだんのお手入れを丁寧にしていれば十分きれいに保てます。
日陰干しで風にあてる
時々毛布を風にあてることで湿気や臭いを飛ばします。
除菌・消臭スプレー
除菌・消臭スプレーは汚れを取り除くものではないですが、雑菌の繁殖を抑えて臭いを防ぐことができます。
毛布用カバー
毛布カバーをしておけばカバーが汗などの汚れを吸ってくれるので、汚れてもカバーだけ洗濯すればすみます。
毛布を洗濯するよりずっと楽ですよ!
毛布カバーがない時は顔があたる毛布の上部にバスタオルをかぶせておくだけでも毛布の汚れ方が全然違ってきます。
電気毛布は洗濯できる?
毛布は毛布でも電気毛布はちょっと特殊ですよね。
電気毛布には洗えるものと洗えないものがあります。
洗濯表示のタグに「洗濯機」「丸洗い」などの記載があれば、電気毛布でも洗濯機で洗えます。
ただ、洗濯する前に取り扱い説明書をきちんと読んで、コネクタ部分が濡れないように気をつけます。
「手洗い毛布」などの記載なら水洗いはできるけど洗濯機では洗えません。
洗濯表示が見当たらないなら水洗いは避けたほうがいいです。
その場合は毛布カバーをして汗や汚れが電気毛布につかないようにして、汚れたらカバーを洗濯するようにします。
毛布をクリーニングに出す
毛布は大きくて重いので持ち運ぶのが大変だし、クリーニングに出すとそれなりにいいお値段になるのでできれば家で洗いたいですよね。
ただ、やっぱりクリーニングに出したほうが家で洗うよりもきれいになるし、毛布が傷まず長持ちさせられます。
最近は集荷・宅配をしてくれるクリーニングサービスもあるし、春にクリーニングに出したら次のシーズンまで保管しておいてくれるサービスもあります。
毛布の洗濯は年に数回のことなので、無理に自分で洗って毛布をダメにしてしまうよりはクリーニングに出したほうが安くすむということもありますよ。
毛布の洗濯まとめ
毛布は濡れると重くて干すのも大変なので洗濯を後回しにしがちですが、年に3回と思えば気分も楽です。
洗濯回数が少ない分、毛布の清潔さを保つにはふだんのお手入れがものをいいます。
毛布カバーや顔周りのバスタオルは簡単にできて効果が大きいのでおすすめですよ!
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